（前回からの続き）
思い切って お迎えの時 Benに聞いてみました。
「○○（息子）は 変わっていたでしょ？」
ベンは 少しはにかんだ表情で 言いにくそうに
でも はっきりと 「そうだね・・・」 と打ち明けてくれました。
やはり ベンにとって 息子が英語を話せなくなっていたのは
相当なショックだったようです。
かつて 「あれ しよーぜ！」「これ しよーぜ！」と兄貴分だった息子が
すっかり ベンの言うまま 「うん」「いいね」「そうだね」と
おとなしく ついてくるだけなのですから・・・。
それでも Benとの絆は 少しも薄れていなかったと思います。
また会おう！と 固く約束をして 二人は別れました。
息子のキンダーの同級生のうち 男子は 8人いました。
そのうち２人はNY州外に引っ越しており １人は旅行中、
残る５人のお友達とは ベンの後 次々と会い
結局 全員と再会が果たせました。
待ち合わせのプールで 息子の姿を見つけたとたん
入場門から 警備員の制止も聞かず 飛び出して来てくれたネイト。
ずっと ミニカーと爆丸で 戦い続けた クリス。
息子の誕生日を 覚えていてくれたロバート。
そして 一緒に スターウォーズの大作をレゴで作ったオーウェン。
言葉は以前ほど通じなくても 以前は毎日のように遊んだ仲間。
また あの楽しかった時間が 戻って来たようでした。
子どもの頃の友達は いつまでたっても あの時の友達のまま
思い出とともに 心の中に 生き続けるんだね。
その後の時間の経過に 戸惑うこともあるけれど
NYのキンダーのクラスで 一緒に過ごした時間は 変わらない。
なつかしい仲間と１年ぶりに会うことで、
自分の そして お互いの成長を 肌で感じた 今回の再会の旅。
結局 息子の口から あまり英語が出てくることはありませんでしたが、
一番の収穫は息子が「英語を勉強せなアカン」と自覚できたことでしょう。何の勉強もせず 昔の英語力が維持できるわけがないと 本人なりに 気付いたようです。 それでもまだ あえて努力することには 抵抗を示していますが この絶好の機会を逃さず 近所のこども英会話教室にでも 通わせてみようかと思います。
おしまい。
長らくお付き合い
ありがとうございました
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